チョコレートは漢字でなんて書く?由来も紹介!

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現在、チョコレートはカタカナ表記が普通ですが、明治時代にチョコレートが発売された頃は漢字表記が使われていました。

ただ、統一された表記がなかったため複数種類あり、今回は当時使われていたチョコレートの漢字表記についてまとめています。

 

由来がわかっているチョコレートの漢字表記

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チョコレートの漢字表記①貯古齢糖

貯古齢糖は明治時代11年(1878年)に米津風月堂(現・東京風月堂)がかなよみ新聞に出した洋酒入りボンボンショコラの広告に掲載されていた漢字です。

現在の東京風月堂はゴーフルが有名で、チョコレートのイメージはありませんが、当時から様々な洋菓子を製造販売していました。

チョコレートの漢字表記②猪口令糖

こちらも明治時代の新聞広告に使われていた漢字で、上記とともにチョコレートの漢字表記を調べると必ずと言っていいほど出てきます。

チョコレートの漢字表記③査古律

北原白秋の「思い出:抒情小曲集」に出てきます。査がどうやったらチョと読めるのか全くわかりませんが……。

チョコレートの漢字表記④楂古聿

北原白秋の「桐の花」にて出てくる表記です。

チョコレートの漢字表記⑤血汚齢糖

「チョコレートは牛の乳を固めて作ったもの」を、誰かが「チョコレートは牛の血を固めて作ったもの」と間違え、広まったとされます。

当時の日本人はチョコも乳製品も牛肉も馴染みがないので、何かしらの偏見はあったのかもしれません。

チョコレートの漢字表記⑥血汚冷吐

明治時代ではありませんが、漫画うる星やつらに出てくる漢字表記です。

竜之介の父が、「いいか、竜之介、これは 血汚冷吐といって牛の血を固めて作ったもの」というセリフがあります。

おそらく作者の高橋留美子氏は血汚齢糖の逸話を知っていたのでしょう。この方、かなりの読書家らしいので、幅広い知識をお持ちなのかもしれません。

その他のチョコレートの漢字表記

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特に由来はわからないけれど、当時の広告等で使われていたとされる漢字表記は下記の通りです。

・千代古齢糖

・知古辣

・猪口冷糖

・知古辣他

・貯古令糖

・貯古冷糖

・猪口齢糖

・千代古令糖

 基本的に全て当て字です。

中国でのチョコレートの書き方

中国語では巧克力と書きます。

チョコレートの漢字表記はいつまで使われたの?

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いつまで使われたのか具体的にはわかりませんが、1904年に森永が出した新聞広告ではすでにチョコレートはカタカナ表記になっています。

そのため、チョコレートの漢字表記が長い間使われたということはなく、定着もしなかったのではないでしょうか。

現代人がチョコを漢字表記したらどうなるのだろう

今回、チョコレートの漢字表記を調べてみましたが、思ったのは、もし現代人がチョコレートを漢字表記するとしたら、どんな字を当てるのだろうということ。

なんとなくですが、超を使いそうな気もしますし、麗といったパッと書けないような漢字を平気で使いそうです。