カカオ豆の種類と特徴について

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カカオ豆と一言で言っても様々な種類があり、遺伝的な調査では100種類を超えているとされますが、主にフォラステロ・トリニタリオ・クリオロの3つが代表的な系統です。

カカオ豆の品種や種類については現在も色々と議論はありますが、今回は上記3つのカカオ豆の3つの系統について紹介します。

 

フォラステロ種

世界で栽培されている8割を占めるのがフォラステロ種です。アフリカなど多くの地域で栽培され、コンビニやスーパーのチョコも多くがフォラステロ種になります。

原産は南米アマゾン川オリノコ川流域で病害虫に強く成長も早いため、育てやすく、栽培が奨励されたという歴史もありますし、現在の企業も生産を奨励してきました。

味は力強く、苦みと渋みも強めです。派生種にアリバ種があり、こちらは花の香りが特徴になっています。

様々な品種があり、ブラジルやコートジボワールなど地域の名前がつけられています。

クリオロ種

メキシコやベネズエラといった中南米で栽培されていますが、市場に1パーセントほどしか出回っていない希少なカカオ豆で、一時期は絶滅したとされていました。

味は他に比べれば渋みが少なく、非常に豊かな香りをしています。南米の王族やヨーロッパの貴族たちにも愛好されました。

希少とされる理由はかつて病害によって数が激減したこともありますが、元来、病害に弱く生産性も低いため、激減後はフォラステロ種が植えられた事情もあります。

トリニタリオ種

フォラステロ種とクリオロ種の交配種です。トリニダード島で生まれ、ベネズエラや東南アジアで栽培されています。

味も良く、病気にも強いというクリオロとフォラステロのいいとこどりをしているのが特徴です。

ただし、それでも市場に出回っているのは8%未満なので多くはありません。品種は多く確認しただけでも遺伝的に100種類ほどあるとされています。

カカオ豆の違いを楽しもう!

カカオ豆には様々な種類がありますが、代表的なのはフォラステロ種・クリオロ種・トリニタリオ種の3つになります。

最も身近なのは病害虫に強く栽培もしやすいフォラステロ種。クリオロ種は貴族や王族たちにも愛された渋みの弱い上品な味わいですが、病害虫に弱い希少な系統です。

フォラステロ種とクリオロ種の交雑種がトリニタリオ種で、病害虫にも強く味もいいですが、市場に出回っているのは8%ほどしかありません。

発酵や乾燥といった過程や品種においても味わいは違ってきますが、機会があれば、それぞれのカカオ豆から作ったチョコレートを楽しんでみてください。