ココアとチョコレートの違い5つを分かりやすく解説

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ココアもチョコレートもおいしいですが、この2つの違いがどのようなものか知っていますか?

今回はココアとチョコレートの違いを製造方法・味・歴史・飲み物・栄養の観点から解説します。

ココアとチョコレートの原料

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ココアもチョコレートもどちらも原料はカカオ豆で、製造工程は途中までは一緒です。

収穫したカカオの実からカカオ豆を取り出し、発酵と乾燥をさせてから、焙煎し細かくしてカカオマスを作ります。

ココアとチョコレートはこのカカオマスの加工の仕方が違うのです。

製造方法の違い

ココアの製造方法

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カカオマスにはココアバターと呼ばれる脂肪分が含まれていて、それを取り除きます。

残ったカカオマスをパウダー状にしたものがココアです。

まるで、豆腐作りの副産物としてできあがるおから的ポジションがココアですが、おからは油分まで徹底的に搾り取られるのに対し、ココアには少し油分が残っています。

パウダー状にしただけのものがピュアココアと呼ばれ、粉乳や砂糖を加えたものを調整ココアと言い、お湯を加えるだけですぐに飲めます。

ピュアココアは飲み物以外にもお菓子作りの材料としても使われることが多いです。

チョコレートの製造方法

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カカオマスにさらにココアバターなどを足して、長時間練りあげてから冷やし固めたものがチョコレートです。

原料は乳化剤(大豆レシチンが多いです)、香料、粉乳、植物油脂、砂糖が多いです。

なお、カカオマスから搾り取られたココアバターは全てチョコレートの製造に使われるわけではなく、化粧品や医薬品にも利用されています。

味の違い

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ココアもチョコレートも味は似ていますが、やはり製造工程での味の違いもあります。

ココアは製造工程によって独特のにおいが発生しているため、香ばしさのようなくせがありますが、一方で油脂分が少ないのでチョコよりアッサリとしています。

ココアよりもチョコレートのほうが含まれる油脂分が多いので、ねっとりとした口当たりが特徴です。ドリンクにしてもココアよりも濃厚に感じます。

栄養の違い

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量の差こそあれ、元は同じカカオ豆なので含まれる栄養成分に大きな差はありません。

食物繊維や鉄分、亜鉛といったミネラル、カカオポリフェノール、テオブロミンやカフェインが含まれています。

歴史の違い

南米でのチョコレートの歴史

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原産地である南米では長い間、カカオ豆をすり潰したものに水を加え、ドリンクにしたものが権力者たちに飲まれたり、儀式の時に飲まれたりしました。

唐辛子などを入れた辛い飲み物で、滋養強壮や精力剤としての効果があるとされていたのです。

チョコレートの歴史

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チョコレートは16世紀に南米からヨーロッパに飲み物として伝わり、貴族といった権力者や富裕層が気分高揚、お通じを改善する薬や嗜好品として親しまれてきました。

ただ、当時の飲み物は現在のチョコレートドリンクやココアとは違い、味や食感の観点からとても飲みづらい代物でした。

なんとかして飲みやすくしようと試行錯誤の果てに生まれたのが、カカオ豆からココアバターを取り出す手法と味をマイルドにするダッチプロセスと呼ばれる手法です。

この2つの発明とコンチングと呼ばれる手法の発明を経て、現在の固形のチョコレートが誕生し、飲み物から食べるチョコレートが主流となっていきます。

ココアの歴史

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チョコレートの歴史でも前述しましたが、カカオバターからココアバターを取り出す&ダッチプロセスによって生まれたのがココアで、19世紀初期の頃のことです。

19世紀にはチョコレートは庶民にも普及していて、ココアは飲みやすいチョコレートとしてヨーロッパ中に広まります。

ココアショップと呼ばれるカフェが誕生し、大人たちの社交場として政治談議などに花を咲かせますが、のちにコーヒーや紅茶にとって代わられます。

理由はコーヒーや紅茶のほうが練らない分ココアより入れるのが楽というのも理由です。

マイナーな飲み物になったココアですが、20世紀には栄養豊富で消化促進作用があるということで、子どもの栄養補給におすすめといったように宣伝されます。

これにより、従来、大人の飲み物であったココアが子どもの飲み物というイメージが定着しました。

ココアとホットチョコレートの違い

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現在ではチョコレート専門店も増えた影響かココアはココアパウダーから作られたもの、ホットチョコレートはチョコレートを溶かしたものという認識が広まっています。

しかし、店によってはホットチョコレートと注文してもココアが出てくることもあり、この認識が定着しきっているわけではありません。

フランスなどの外国でも同じようなものらしく、両者を明確に区別していない店もあるようです。

ココアとチョコレートを楽しもう!

ココアもチョコレートも原料は同じカカオ豆で、カカオマスの製造工程までは一緒です。

カカオマスからココアバターを搾り取って残ったものをパウダー状にしたものがココアで、カカオマスココアバターなどを加えて練り上げたものがチョコレートです。

どちらもポリフェノールやミネラル、食物繊維が豊富なので食べ過ぎはいけませんが、おやつとしては健康的と言えるでしょう。

ココアとチョコレートを生活に上手に取り入れたいですね。