なぜクリスマスにブッシュドノエルを食べるの?由来や発祥も解説!

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ブッシュドノエルを食べたことはありますか?

最初に登場した時は、「なぜクリスマスに切り株のチョコケーキを食わないといけないの?」と誰もが困惑していたのを覚えています。

ただ、最近ではすっかりクリスマスの定番ケーキとなり、雑誌にも普通のケーキよりも簡単に作れると紹介されるまでになりました。

今回はなぜクリスマスにブッシュドノエルを食べるのか、由来や発祥の国などについて紹介します。

ブッシュドノエル発祥の国はどこ?

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ブッシュドノエルはフランス発祥のクリスマスケーキで、ブッシュは薪、ノエルはクリスマスを意味します。直訳すると、クリスマスの薪という意味です。

広まったのは1870年代以降の第三共和政と呼ばれる時代で、はっきりとした始まりはわかりませんが、パリのパティスリーが販売したとされています。

キリスト教には祭りや儀式の時に食べられるお菓子が複数ありますが、ブッシュドノエルはその中でもかなり歴史が浅い食べ物です。

決して、宗教儀式的なものから誕生したものではありませんが、フランスではクリスマスの定番ケーキとなっています。それが、日本に伝わり、現在のように広まりました。

ブッシュドノエルの由来とは?

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イエス・キリストの誕生にあやかって

キリストが誕生した時、それを祝って夜通し暖炉に巻きをくべ、温かくしたそうです。

それにならって、薪の形をしたケーキを作ったといいますが、キリストは馬小屋で生まれたという説もあれば、洞窟で生まれたという説もあります。

②北欧の言い伝えを元に

北欧では樫の木の薪を暖炉で燃やすと無病息災になるといわれていて、この縁起にあやかったという話もあります。

③厄除けにあやかった

クリスマスに燃やした薪の灰は厄除けになるとされ、それにあやかったのではとされています。

④恋人同士のエピソード

貧しい青年が彼女にプレゼントを買ってあげられなかったため、薪をあげたというエピソードにちなんだというもの。

ブッシュドノエルの販売が開始されたとされる1870年代中頃から1890年代中頃まで、フランスは数度の不況に陥っているので、こういう青年もいたかもしれません。

特に、普仏戦争時は困窮度合いが深く、動物園のゾウやネズミまでも食べたそうです。

フランス人は皮肉好きとされる国民柄なので、薪は世相に対する何かしらの皮肉が込められていたのでしょうか。

ロールケーキとの違いは?

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ロールケーキはクリームを塗った生地を巻いたもので通年食べられていますが、ブッシュドノエルは薪をかたどったクリスマスのケーキになります。

ブッシュドノエルによくきのこがトッピングされている理由

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現在はきのこが生えてくる理由がわかっていますが、当時は理由がわからず、生命力の象徴や神秘的な存在とされていました。

そこから、キリストの誕生日を祝うトッピングに使われるようになったのです。

ブッシュドノエルにトッピングされているきのこはメレンゲで作られることが多いですが、家庭で作るのであれば、市販のきのこの山をトッピングしても可愛いです。

クリスマスに食べてみよう!

ブッシュドノエルはクリスマスだけの季節商品なので、食べたことがない人はクリスマスに食べてみましょう。

家庭で作る場合はホットケーキを焼き、冷ましてからクリームを塗って巻いて、クリームを塗れば完成です。気軽に作ることができますよ。